手抜き工事とは!?

①下地調整、下塗りなどの工程を省く
塗料を塗るにあたって必ずしなければならないことが下地処理です。塗料の付きを良くするためには、まず下地を綺麗にする必要があるため高圧洗浄をしたり、雨漏れをしないよう防水処理を施したりしなければなりません。ですが、短い工期に間に合わせるためや、安い工賃の中で少しでも利益を出すために、省いてしまう業者があります。 恐ろしいことに、この下地処理は上から塗料を塗ってしまうと、施工したかどうかが分からなくなるのです。その為、塗り終わった作業終了後に、雨漏れや壁の膨れなどが発覚することがほとんどです。②見積書に書いてある仕様と違うことをする
元請がお客様に提出した見積書と違う内容の工事をすることがあります。 見積書には高品質な塗料を記載してあるのに、実際に外壁に塗った塗料は低品質のもの、なんてこともあります。 さらに3回塗料を塗る契約のはずが1回塗りしか行っていないため、すぐに塗膜が剥がれてきた、なんて話もあります。信じられないような話ですが、元請がかなり安い金額で見積書を提出した分、元請・仲介業者それぞれの中間マージンが減ってしまうため、最終的に材料費を抑えるのです。もちろん塗料や塗る回数が違えば塗膜の持ちもまったく違います。
手抜き工事の起きるメカニズム
①中間マージンによる手抜き工事
元請
営業マンがお客様へ施工内容や
工期などを話し合い、見積書を提出。仲介業者へ施工依頼
↓↓
仲介業者
元請から受けた施工内容を確認し、
塗料などの材料を手配
下請けへ施工依頼
↓↓
下請け
仲介業者から支給された材料で施工を行う
少ない工賃で作業

画像のように、元請、仲介業者によって多額のマージンが抜かれてしまい実際に施工をする下請けは非常に少ない金額で作業を強いられてしまうのです。さらに、塗料の手配をする仲介業者から支給される塗料は見積書と違う塗料であったり、3缶必要な所を1缶しか支給されなかったりすることがあるのです。
大手では孫請けだけでなくひ孫請けなんてこともあるため、お客様が支払う金額の中のほとんどは、中間マージンとなってしまうのです。
②知識の無さによる手抜き工事
外壁の素材も塗料の種類も様々で、それぞれに相性があります。下塗りに使用する塗料にも種類があり、壁の状態によって使い分けなければなりません。ですが、知識がないと「塗りやすいものでいいや・・・」「安いものでいいや・・・」という考えで、適していないものを使用してしまう場合があります。そうすると、どんなに塗りの技術が完璧でも後々壁が膨らんでしまったり
ひび割れが発生してしまいます。